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GWの行き先はガソリン価格と相談?気になるガソリン税の行方 [ビジネス・経済]

みなさん、ゴールデンウィーク(GW)の予定はもうお決まりだろうか。過ごしやすいこの季節、どこかへ旅行してのんびりしたいものである。

JTBは4日、GWの旅行動向調査を発表した。見通しでは、海外旅行者は前年比14.6%減とのことだ。要因としては、今年の曜日配列は前半が飛び石連休で、後半との間にも平日が3日あることと、燃油高による航空運賃の値上げがあるようだ。

長い休みも取りにくいことだし、今年のGWは、車で近場に出かけようと考えている人も多いことだろう。そこで気になるのがガソリン価格だ。最近安くなったようだが、実際のところはどうなのだろうか。早速G-Searchの新聞・雑誌記事横断記事で調べてみた。


■ガソリンの値下げ

今月1日に、「道路特定財源」の暫定税率が失効し、全国のガソリンスタンドで小売価格を大幅値下げする動きが広がった。その動きにあわせ、4月1日直前はガソリンを買い控えする人が増え、1日から値下げを始めたガソリンスタンドには、早朝から給油待ちの列が出来た所もあったようだ。

地域によって値下げ幅はまちまちだが、4月3日のガソリン価格は3月31日と比較すると、全国平均で18.6円も値下がりした。

近場といわず、遠出したくなるようなガソリン価格だが、GWまでこの価格は続くのだろうか?

まず、この値下げのきっかけとなった「道路特定財源」と「暫定税率」について調べてみた。


■道路特定財源とは??

「特定財源」とは特定の分野に使い道が限られる税金のことである。その中で、道路に使われる税金が「道路特定財源」だ。

自動車取得税、揮発油税、地方道路税、自動車重量税のほか、主にディーゼルエンジンに使う軽油にかかる軽油引取税、タクシーなどが使うLPG(液化石油ガス)にかかる石油ガス税などがある。

例えば車を1台購入すると、まず自動車取得税がかかり、ガソリンを給油するごとに揮発油税と地方道路税がかかり、車検ごとに自動車重量税がかかっているのだ。

車一台維持するのに、こんなに多くの税金がかかっていたとは。

(最近、「道路特定財源」の無駄遣いが取り立たされているが)これらの税金は国や地方自治体が徴収し、いずれも国道や都道府県道などの建設・整備に使うことが法律で定められている。


■暫定税率とは??

暫定税率とは、「上乗せ分」のことである。

暫定税率が期限切れになる3月末まではガソリンを給油する際に、揮発油税と地方道路税で合わせて1リットルあたり53.8円が課税されていた(これとは別に消費税が課税される※1リットル153円の場合、7・3円課税)。

揮発油税と地方道路税の税率は本来、法律で1リットルあたり原則28・7円と定められている(本則の税率)。

実際に課税されていた53.8円と28.7円の差額の25.1円(軽油は17.1円)こそが、今回期限が切れた暫定税率。つまり、本来の税額に上乗せしている部分を指す。

暫定税率はこれまでも5年おきに期限切れは訪れていたが、政府がその都度税率延長の改正法案を出し、成立してきたために税率が下がることはなかった。今回は、衆参両院で与党が逆転した「ねじれ国会」の中、民主党が政府提案をはねつけたため、暫定税率が切れることになり、ガソリン価格が値下がりする結果となったのだ。


■ガソリン価格再値上げの可能性

一旦下がったガソリン価格だが、結局は再値上げの可能性があるようだ。暫定税率維持の租税特別措置法改正案が29日から再可決可能になるという。再可決されれば、税率はまた上がる。GWに直撃だ。

そして、ガソリン価格の値上は、値下げした時よりも、客も業界も混乱が大きいだろうという意見もある。

…GWは電車で出かけるのが賢明なのかもしれない。


(text by わ)

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2008-04-14 13:37  nice!(0)  トラックバック(1) 
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