「スーパーカブ」シリーズ、世界生産累計5000万台を達成 [乗り物]
ホンダの二輪車「スーパーカブ」シリーズの世界生産累計が、2005年12月末で5,000万台を達成した。1958年に、当時の公務員の初任給の5倍に相当する5万5千円で発売以来、47年での達成。エンジン付きの乗り物では世界で最も生産台数が多いという。 ここで、エンジン付き乗り物という微妙な表現が気になったので、新聞記事横断検索を調べてみた。 ●エンジン付きの乗り物では世界初の“偉業” 新聞記事によると、四輪車の単一車種では、「マイカー元年」と呼ばれた1966年に登場したトヨタの「カローラ」が3000万台を突破して1位のようだ。2位はフォルクスワーゲンの小型乗用車「ゴルフ」で2300万台超。二輪の単一車種では、カブ以外の記事は特に見当たらない。確かに、四輪も含めるエンジン付き乗り物では「スーパーカブ」がダントツのようだ。では、5000万という数字は、他の製品と比べたら、どんな感じだろうか。 ・シャープのファクス ・東芝の冷蔵庫 なかなか5000万を超えるものがない、さらに調べてみると、ようやくあった。 ・シャープの電子レンジ もう既に、乗り物でも単一シリーズも関係なくなってきたので、さらに調べてみると、すごそうなものがあった。松下電池工業の乾電池だ。 ●カブってなんなの? カブの名前の語源は英語の Cub で、意味は「働き者」「野獣の子」など。 今では、日本や東南アジアなど世界13カ国で生産し160カ国以上で販売され、9割以上は海外生産という。 国内では新聞配達などの商業用、海外では東南アジアを中心に、庶民の生活の足として利用されており、低燃費、乗り降りや運転のしやすさが国内海外を問わない息の長い人気を支えている。 そもそもカブは、ホンダ創業者の故本田宗一郎氏が出した「そば屋の出前持ちが片手で運転できるように」という条件のもと、乗り降りのしやすさや使い勝手の良さを追求して開発したバイクだ。 現在まで数次に至る改良が加えられているが、全面改良はされずに初代モデル「スーパーカブC100」の基本設計は、独自のスタイルは現在も受け継がれている。ひとつのコンセプトの追求が、長い年月を経てた今でも世界的に浸透し続けているのは圧巻だ。 (text by こ) |
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